施工実績

■現地調査：雨漏りの原因特定
まずは浴室天井のシミと湿気の範囲を確認。水の侵入箇所を赤外線カメラおよび散水試験を用いて調べたところ、天井内部ではなく、その上の屋根面に雨水の浸入反応が見られました。
屋根上を点検すると、浴室上部には後付けのアルミ製テラスが設置されており、その支柱（脚部）が屋根材の波板トタン部分に直接乗っている状態でした。また、脚の下部ではトタンがわずかに凹み、経年による錆び・コーキング劣化も進行。この隙間から雨水が侵入し、浴室天井側へ回り込んでいたと判断しました。

■工事内容の流れ
①テラス床板・脚部の脱着
まずは屋根修繕作業を安全に行うため、テラスの床板を一時的に脱着。次に、屋根面に直接荷重をかけていた脚部を慎重に取り外しました。
この作業では、テラスの構造を損なわずに一時撤去する必要があるため、固定ボルト位置の記録や水平調整を丁寧に行います。
脚部を外したことで屋根面全体が見えるようになり、想定通り、脚の下の屋根材が割れ・錆び・変形していることが確認できました。

②既存波板の一部解体
脚部周辺の破損範囲に合わせて、既存の波板トタンを一部解体。傷みのない部分は再利用し、損傷部のみ交換対応としました。無理に全撤去せず、必要箇所だけを補修することでコストを抑えながら確実な防水性を確保します。

③屋根穴箇所のコーキング捨て打ち
波板トタンの下地に開いていた釘穴やクラック部分に対して、まずは防水コーキングの捨て打ちを実施。これは一次防水の下地処理として非常に重要で、ルーフィング施工時に下から水が回り込むのを防ぐ役割を果たします。

④ルーフィング（防水シート）の新設
下地の処理後、改質アスファルトルーフィングを新たに葺きました。これにより、屋根材の下で万が一水が侵入しても、ルーフィングが防水層として受け止め、建物内部への漏水を防ぎます。ルーフィングは雨漏り防止の“最終バリア”であり、長期的な耐久性を確保するための必須工程です。

⑤波板トタンの新設・張替え
ルーフィング施工後は、損傷部位に合わせて波板トタンを一部新設しました。新設部材は既存材と色・形状を合わせて違和感のないよう施工。重ね代やビス位置を正確に取り、しっかりと防水性能を確保しました。

⑥コーキング仕舞い
最後に、テラス脚部や波板の重ね部分、取合い部全体に防水コーキングを丁寧に仕上げ施工。これにより、テラス支柱周りからの再侵入リスクを防止します。美観も考慮し、既存色に合わせたシーリング材を選定しました。

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■施工後の確認と仕上げ
すべての工事完了後に散水テストを行い、お風呂上部の雨漏りが完全に止まったことを確認しました。テラスも元の位置に復旧し、見た目にも違和感のない仕上がりとなりました。
お客様からは「以前から気になっていた雨漏りがようやく解決できた」「テラスを壊さずに修理してくれて助かった」と喜びの声をいただきました。

■担当スタッフより
今回のように、後付けテラスやカーポートの脚部が屋根材を押しているケースは非常に多く、時間の経過とともに屋根がわずかに沈み、ひび割れや釘の浮きが発生します。そこから雨水が侵入し、室内への漏水につながることがあります。

特に波板屋根やトタン屋根の場合、強度が限られているため、構造物を取り付ける際は脚の位置・下地補強・防水処理が重要です。株式会社アビリティでは、雨漏り原因の特定から修繕、さらには再発防止を考えた構造的な補修まで自社で一貫対応しています。

■まとめ
今回の松原市での雨漏り修繕工事では、
・お風呂天井からの雨漏り調査
・テラス構造が原因と特定
・テラス床板・脚部脱着
・破損波板の交換とルーフィング葺き
・コーキング仕舞いによる最終防水
といった工程を経て、確実な雨漏り防止を実現しました。

株式会社アビリティは、赤外線カメラや散水試験を活用した精密な雨漏り診断、原因特定から修繕・再発防止までのトータルサポートを行っています。大阪府松原市をはじめ、近畿一円および全国各地で対応可能です。
雨漏りや屋根の異常、テラスからの水漏れでお困りの方は、ぜひご相談ください。経験豊富なスタッフが迅速に現地調査・ご提案をいたします。

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