施工実績

【入間市シロアリ駆除事例】
今回ご紹介するのは、埼玉県入間市で実施したシロアリ駆除および浴室扉の補修工事の事例です。ご相談のきっかけは「浴室扉の下部に穴が空いている」「床下に蟻道らしきものがある」というもので、浴室周辺の劣化とシロアリ被害が疑われる状況でした。水まわりは湿気が多く、シロアリが侵入しやすい場所でもあるため、早期の点検と処置が非常に重要です。

■現場調査
お伺いして最初に確認したのが、浴室扉の下部にできた穴です。よく見ると木部が柔らかくなり、触れただけでボロボロと崩れる状態でした。浴室の水滴が長年かかる位置でもあり、湿気や水分を含んだ木材を狙ってシロアリが侵入し、内部から食害を進めたものと判断されました。
続いて床下点検を行ったところ、浴室付近の基礎沿いに明確な 蟻道（ぎどう） を確認しました。蟻道はシロアリが地中と木部を行き来するために作るトンネルで、これが確認されるということは、すでに室内構造への侵入が進んでいる証拠です。特に浴室側の土台・根太周辺に食害跡が多く、放置すればさらに被害が広がる可能性が高い状況でした。

■駆除作業：木部穿孔注入
まず木部の被害箇所を中心に、穿孔（小さな穴を開ける）処理を行い、薬剤を内部へ高圧注入していきます。内部に直接薬剤を届かせることで、木材内部に潜むシロアリまで確実に駆除できます。浴室周辺の土台・大引き・根太など、食害が疑われる箇所を丁寧に処置し、木材全体に薬剤が浸透するよう時間をかけて作業しました。

■浴室タイル穿孔注入
浴室ではタイル部からの侵入も多いため、タイル目地に小さな穴を開け、床下と接する部分へ薬剤を注入する処理も実施しました。タイル内部は空洞がある場合が多く、シロアリが隠れやすい構造のため、タイル穿孔処理は水まわりの駆除には欠かせません。施工後は目地色に合わせて補修を行い、見た目にも支障が出ないよう仕上げています。

■床下全体の予防処理
シロアリが侵入している付近だけでなく、床下全体に予防のための薬剤散布も行いました。帯状処理で基礎際を中心に薬剤を浸透させ、今後新たなシロアリが侵入できない環境をつくります。湿気の多い場所では再発リスクが高いため、今回のように浴室周辺の被害がある場合は特に重要な工程です。

■浴室扉の板金加工補修
シロアリによって穴の空いた浴室扉は、強度が落ちて見た目の劣化も目立つため、板金加工にて補修を行いました。既存の扉の寸法に合わせて板金を加工し、腐食部分を覆うように施工することで、耐久性を回復させるだけでなく、防水性も向上させています。木部の露出部がなくなることで、今後水分を吸って劣化するリスクも大幅に軽減されます。

■作業後の確認とご説明
作業後は床下の再点検を行い、薬剤が適切に注入されていること、蟻道の活性がなくなっていることを確認。また、お客様には今後のメンテナンス方法や、浴室周りの湿気対策などについてもお伝えしました。特に浴室扉下部は水が溜まりやすいため、小さな隙間でもシロアリ誘発の原因になることがあります。
【事例】『シロアリ予防消毒工事を行いました』など掲載

■まとめ
今回の入間市でのシロアリ駆除は、
•浴室扉下部の穴あきと腐食
•床下の蟻道
•木部・タイルへの穿孔注入処理
•板金加工による扉補修
を組み合わせて行、水まわり特有の複合的な被害に対応した施工 となりました。浴室のような湿気が集まる場所はシロアリにとって格好の環境であり、早期発見と的確な処置が建物を守るうえで非常に大切です。
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