施工実績

足立区にお住まいのお客様より、「台所でネズミを見かけるようになった」「天井裏で毎晩のように走り回る音がする」「数年前から被害に悩んでいるものの、いまだに完全に解決できていない」という深刻なご相談をいただきました。点検を行ったところ、天井裏には大量のフンが蓄積し、外壁下部から明らかな侵入経路が確認されました。長期間にわたる被害の典型的なパターンであり、建物内部の広範囲にネズミが活動ルートを確立している状態でした。

■台所での目撃と夜間の物音
最初にネズミの存在を強く感じるきっかけとなったのが「台所での目撃」。ネズミは食料や水が得られる場所に優先的に現れるため、台所は被害が顕著に出やすい場所です。お客様は数年前から時折姿を見かけ、対策を施しても再発を繰り返していたとのことでした。また、夜になると天井裏からゴソゴソと走り回る音が聞こえてくるため、睡眠の妨げにもなっていたとのことで、生活への影響は甚大でした。

■天井裏のフン害と巣の跡を確認
点検口を開けて天井裏を確認すると、梁や断熱材の上には大量のフンが広がり、長年住み着いた形跡がはっきりと残っていました。ネズミのフンは衛生上の問題だけでなく、アレルギー・感染症リスクを引き起こすこともあり、放置は非常に危険です。断熱材には噛みちぎった繊維が散乱し、天井裏全体を縄張りにし、繁殖していた可能性も高い状況でした。

■外壁下部からの侵入を特定
建物の外周を調査したところ、外壁の下部にわずかな隙間があり、そこからネズミが出入りしている様子が確認されました。外壁の基礎部分には、経年劣化や施工時の隙間が元々存在していることがあり、ネズミは指一本の隙間からでも侵入可能です。今回の現場でも、外壁のクラック部分を器用に通って天井裏へと上がっている痕跡が見つかりました。長期間の被害の原因が、この侵入口の未封鎖にあったと考えられます。
【事例】『自宅内でネズミの糞を発見したとのご相談のご依頼』など掲載

■屋根裏の燻煙処理を実施
ネズミの活動範囲が建物全体に及んでいたため、まず屋根裏に対して燻煙処理を行い、天井裏全域に薬剤を行き渡らせました。燻煙処理は、すでに潜んでいる個体を追い出す効果があり、天井裏から台所、壁内へとつながるルートを遮断するための重要な初期工程です。燻煙と並行して、粘着シートの設置や誘引剤の活用も行い、動線を把握しながら確実な捕獲と追い出しに繋げます。

■侵入口の封鎖と再発防止
ネズミ駆除で最も重要なのは「侵入口の封鎖」です。外壁下部の隙間には金属波板と防鼠剤を用いて完全に塞ぎ、ちょっとした劣化部分も徹底的に補修して再侵入を防ぎました。ネズミは習性として同じルートを使い続けるため、わずかな隙間でも残せば再度侵入される可能性があります。内部の配管周り、床下換気口、基礎のひび割れなども細かく点検し、必要に応じて追加の封鎖処理を実施しました。

■長年の悩みを断つための総合施工
今回の足立区のケースでは、被害が「数年前から続く長期化タイプ」であるため、単純な追い出しではなく、駆除・捕獲・封鎖・消毒のすべてを段階的に行う総合的な施工が求められました。天井裏に蓄積したフンの除去や殺菌消毒も施し、衛生環境を根本から改善。台所付近には餌場となる原因がないかの指導も行い、建物全体の環境改善を図りました。

■まとめ
足立区では住宅密集によるネズミ被害が多く、長期間悩まされやすい傾向があります。特に今回のように「台所で見た」「天井裏で物音」「天井裏に大量のフン」「外壁から侵入」といったパターンは典型的で、早期対応が不可欠です。燻煙処理による追い出しと侵入口封鎖の徹底、そして内部の消毒まで行うことで、初めて“再発しない駆除”が実現できます。

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