施工実績

豊島区にお住まいのお客様より、「天井裏で物音が続いている」「数年前から駆除しているが再発を繰り返している」「住宅密集地で隣家との距離がほとんどなく、根本的な対策が難しい」というご相談を受けました。点検を行った結果、建物の構造と立地によってネズミ被害が慢性化する典型的なケースであることが判明。年間を通した駆除計画が必要な現場でした。

■天井裏の物音が続く典型的なネズミ被害
最初の発見は、夜になると天井裏から聞こえてくる「カリカリ」「トタトタ」といった物音でした。天井裏は外気の温度変化を受けにくく、巣作りや移動の通路として最適なため、ネズミが最も利用しやすい場所です。特に豊島区では古い木造住宅や増改築を繰り返した家屋が多く、わずかな隙間から屋根裏へ侵入しやすい構造になっていることがあります。

天井裏にネズミが棲みつくと、夜間の騒音だけでなく、断熱材の破損、配線の齧り、糞尿による汚染など、健康・安全面での被害が一気に広がります。長期間放置されていたこともあり、既に活動ルートが確立されている状態でした。

■数年前から続く再発の背景
お客様は数年前から複数の業者に依頼し、粘着シートの設置や殺鼠剤の投入などの対策を行ってきたものの、完全な根絶には至らず毎年のように再発していたとのことでした。これは典型的な「立地による再侵入型」のパターンで、特に豊島区の住宅密集地では一軒で駆除しても近隣から流入しやすい環境にあります。

ネズミは建物の屋根同士、外壁周り、排水管・配管スペースなどを伝って容易に移動するため、隣家との距離がほぼゼロの環境では、外部からの再侵入リスクが常に存在します。このような地域では単発の駆除では効果が不十分で、「年間を通した継続的な対策」が必要となります。

■住宅密集地特有の問題：隣家との距離がゼロ
今回の建物は隣家とほぼ密着しており、外壁の点検スペースもほとんど確保できない状態でした。外周の調査が難しいため、侵入口の特定が困難になり、ネズミが移動できる範囲も広いため、完全封鎖が一度では困難な構造でした。

・隣家の屋根と接しているため屋根伝いの侵入
・基礎の奥や外壁の狭小部分の確認が難しい
・共用スペースの排水管を通じて出入り
・古い建物同士がつながるような状態

こういった条件では、通常の一度きりの施工では駆除しても別ルートから再侵入してしまいます。

■年間通しての駆除計画の必要性
住宅密集地でのネズミ対策において最も重要なのが、「年間通して継続する管理型の施工」です。今回も単発駆除ではなく、以下のような年間プランで対応することになりました。
【1.定期的な点検】
月ごとの天井裏・床下・屋外の巡回点検を行い、新たな侵入口や活動量を把握。
【2.粘着シートの追加設置・交換】
ルートが変わりやすい密集地では、定期的な見直しが必要。古くなったシートは効果が薄れるため、毎回交換して鮮度を保ちます。
【3.殺鼠剤の適切な配置】
ネズミの種類や活動量に応じて配置場所を調整。既知のルートだけでなく、新しい侵入口周辺にも追加。
【4.燻煙処理の定期実施】
天井裏全域に薬剤を広げ、巣を作りかけている個体や移動中のネズミに効果を発揮。強制的に追い出し、新しい侵入を阻止。これらを年間通して実施することで、ネズミの繁殖サイクルを断ち、建物への定着を防ぐ仕組みを作ります。
【事例】『1階天井裏で何らかの動物が走り回るとのご相談』など掲載

■初回施工では燻煙・粘着・殺鼠剤のフルセットを実施
初回の対応では、既に活動が活発であることから以下のような総合施工を行いました。

•天井裏への燻煙処理で全域に薬剤を散布
•台所周辺・天井裏・床下の動線に粘着シートを設置
•通気口・点検口・配管周りのチェックと殺鼠剤の投入
•外部の隙間の確認と応急的な封鎖
•今後の年間管理プランの整備

これにより、建物内部のネズミを一度追い出し、粘着シートと殺鼠剤で捕獲・駆除を進める形を整えました。

■まとめ『豊島区では“管理型”の駆除が最適解』
豊島区のような住宅密集地では、単発の駆除では被害をゼロにするのが難しく、「天井裏の物音が続く」「毎年のように再発する」といったケースは非常に多く見られます。本件のように、・数年前から駆除しても再発・隣家と距離ゼロ・外からの侵入ルートが多数存在、このような環境では「年間通した継続対策」が最も効果的で、実際に根絶へと近づく唯一の方法です。

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