豆知識
ネズミ駆除は自分でできる?超音波・忌避剤の“本当の効果”
「夜になると天井裏からカサカサ音がする」「キッチンの隅に黒い粒のようなものが落ちている」
そんな異変に気づいたとき、多くの方がまず考えるのが“自分で駆除できないだろうか?”という選択肢です。
現在はホームセンターや通販サイトで、超音波機器や忌避剤、毒餌、粘着シートなど、さまざまなネズミ対策グッズが手軽に手に入ります。しかし実際の現場を数多く見てきた立場から言えば、「効くこともあるが、根本解決にならないケースが非常に多い」というのが正直なところです。
今回は、ネズミ駆除のプロの視点から、自力対策の現実と限界、そして本当に必要な対策について詳しく解説します。
→天井裏の物音やフンにお困りではありませんか?:ネズミ駆除サービスページ
施工事例 その1

【ご依頼までの経緯】
室内でのネズミ目撃を受けて現地調査を実施。天井裏・床下・外部を確認し侵入口を特定しました。建物全体に燻煙処理を行い内部のネズミを追い出した後、配管まわりや外壁・基礎の隙間を確実に封鎖。再侵入防止までを含めた総合的なネズミ対策工事を行いました。
→施工事例:ネズミ対策工事|香川県高松市の詳細ページ
施工事例 その2

【ご依頼までの経緯】
切り離し工事後のネズミ被害についてご相談を受け現地調査を実施。長屋の切り離し部分や床下通気口などの侵入口を特定し、床下側から封鎖工事を行いました。あわせて捕獲対策・清掃・消毒まで実施し、再侵入を防ぐ構造へ改善して工事完了となりました。
→施工事例:ネズミ駆除・再発防止工事|京都市右京区の詳細ページ
まず知っておきたい「ネズミの習性」
日本の住宅で被害が多いのは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類です。特に戸建て住宅や店舗の天井裏で問題になることが多いのが、警戒心が強く学習能力の高いクマネズミです。
クマネズミは非常に賢く、危険を察知すると同じ罠には二度とかからないこともあります。新しいものを警戒する「ネオフォビア(新奇恐怖)」という習性があり、設置したばかりの毒餌や粘着シートにはなかなか近づきません。
さらに厄介なのは繁殖力です。年に数回出産し、1回で5〜10匹ほど増えることも珍しくありません。つまり、天井裏で音がする頃には、すでに複数匹が生息している可能性が高いのです。
超音波は本当に効くのか?
超音波装置は、人には聞こえない高周波音を発してネズミを遠ざける仕組みです。設置も簡単で薬剤も使わないため、「とりあえず試してみよう」と導入される方が多い対策のひとつです。
実際のところ、設置直後は音が静かになるケースもあります。ネズミにとって不快な環境になるため、一時的に移動することがあるからです。
しかし問題は“慣れ”です。ネズミは環境への適応力が高く、危険がないと判断すれば徐々に音に慣れてしまいます。また、超音波は壁や家具、断熱材などで遮られるため、建物全体に効果を及ぼすのは難しいという構造的な弱点もあります。
特にすでに巣を作っている場合、子育て中の個体は多少の刺激では移動しません。結果として、「最初は静かだったのに、数週間後にまた音がし始めた」という再発ケースが非常に多いのが実情です。
忌避剤(スプレー・燻煙剤)の実力
忌避剤は、ネズミが嫌う匂い成分を使って追い出す方法です。天井裏に燻煙剤を使用したり、侵入しそうな場所にスプレーを散布したりすることで、一時的に姿を見せなくなることがあります。
密閉空間では比較的効果を感じやすいものの、揮発すれば効果は薄れます。そして最大の問題は、「追い出した後の処理」です。
侵入口を特定して確実に塞がなければ、ネズミは再び戻ってきます。ネズミは帰巣本能が強く、巣の場所を簡単には諦めません。忌避剤はあくまで“移動させる手段”であって、“解決策”ではないのです。
市販の毒餌や粘着シートは?
毒餌は食べさえすれば効果がありますが、家庭内に他の食べ物がある場合はそちらを優先します。また、壁の中や天井裏で死亡すると腐敗臭が発生し、二次被害につながることもあります。
粘着シートも設置数が少ないと捕獲率が低く、警戒心の強い個体は避けて通ります。実際の現場では、数枚ではなく十数枚以上を動線上に敷き詰める必要があるケースもあります。
これらはあくまで“補助的な対策”であり、単独での完全駆除は難しいというのが現実です。
自分でできるケース・できないケース
侵入初期で、被害範囲が限定的な場合は自力対処が可能なこともあります。例えば物置や倉庫など、空間が狭く侵入口が明確なケースです。
しかし、天井裏や壁内で繁殖している場合、断熱材が荒らされている場合、再発を繰り返している場合は、専門的な調査と施工が必要です。ネズミはわずか2cmほどの隙間があれば侵入できるため、素人目では侵入口を完全に見つけるのは非常に困難です。
実は一番重要なのは「侵入口封鎖」
どの対策よりも重要なのは、建物の隙間を徹底的に塞ぐことです。床下換気口、屋根の隙間、配管周り、外壁のひび割れなど、侵入口は意外な場所にあります。
追い出しや捕獲だけでは、根本解決にはなりません。
「追い出し → 捕獲 → 清掃消毒 → 侵入口封鎖」
この一連の流れが揃って初めて、再発防止まで含めた対策となります。
放置するとどうなる?
ネズミ被害は単なる騒音問題ではありません。配線をかじられれば漏電や火災リスクが高まり、糞尿は悪臭や衛生問題を引き起こします。ダニやノミが発生し、健康被害につながるケースもあります。
被害が長期化するほど、断熱材交換や配線工事、防水補修など建物修繕が必要になり、費用は大きく膨らみます。
まとめ|確実に解決するならプロに任せるのが最善
超音波や忌避剤、市販の毒餌や粘着シートは、被害がごく初期段階であれば一定の効果を感じられることもあります。しかしそれらはあくまで「応急処置」や「補助的な対策」に過ぎません。
ネズミは警戒心が強く、環境に慣れる生き物です。仮に一時的に姿を見せなくなっても、侵入口が残っていれば再侵入は防げません。さらに、天井裏や壁内で繁殖している場合、表面上は静かでも内部で被害が拡大しているケースもあります。本当に重要なのは、
・生息状況の正確な調査
・適切な追い出しと捕獲
・糞尿や汚染箇所の清掃・消毒
・建物構造を踏まえた侵入口の完全封鎖
これらを一貫して行うことです。どれか一つでも不十分であれば、再発リスクは高まります。
ネズミ被害は、早く対応するほど被害も費用も抑えられます。逆に「もう少し様子を見よう」と放置した結果、断熱材の全面交換や配線工事が必要になるケースも少なくありません。
私たちは、現地調査から施工、再発防止までを一貫して対応しています。
被害状況を写真でご説明し、建物に合わせた最適な方法をご提案いたします。
「自分で対策してみたけど不安」「これがネズミかどうか分からない」
その段階でのご相談が、結果的に最も負担の少ない解決につながります。
個人対策には限界があります。確実に解決し、再発を防ぐためにも、ぜひ専門業者にお任せください。
安心できる住環境を取り戻すお手伝いをいたします。